ごきげんよう。
わたくし、《ミス・ツンキャット》。
アニマリアビーの社交界では、ちょっと知られた存在ですの。
シルクのドレスと、しなるしっぽ。
まっすぐ見つめるこの目に、嘘はありません。
でも、甘い言葉には簡単にはなびきませんのよ。
―だって、私はペルシャ猫ですもの。

●性別：
もちろんレディ。
貴族の誇りを忘れずに、でも自分の意思はしっかりと。
●年齢：
3歳と少し。でも人生――いえ、猫生を語らせたら、たぶん長くなってしまうかもしれませんわね。
●出身地：
南フランスの古い屋敷。
絹と香水と、午後の紅茶の香りに包まれて育ちました。
●好きな食べ物：
ミントの香りのするクリームチーズ。
でも、一番好きなのは…あなたがふと見せる優しいまなざし、かもしれません。
●性格：
少しツンとしています。
でもそれは、簡単に心を開かないだけ。
本当は寂しがり屋で、誰よりもあなたを気にしているんですの。
気づいてくださるかしら？
抱きしめるのは…ちょっと待って。
まずは距離を保ちながら、ゆっくりと歩み寄ってくださいな。
なでるなら、そっと首元に。それから、ひと声だけ「今日も美しいね」って。

そうすれば、きっと私は――あなたのバッグの中で、誰よりもお行儀よく、でもしっかりあなたを見つめていますわ。

物語は、ここから。

スペイン製ゴブラン織に描かれた、個性豊かな動物たち。
やわらかく、たくましく、毎日にそっと寄り添います。
ほかの主人公たちにも、ぜひ会いに来てくださいね。

グリーンのシェニール糸が織りなすのは、気高さとしなやかさ。

触れれば伝わる、自信と品格。
ツンとすまし顔で「触れてもいいわよ」と言われた気がした。
だって彼女、グリーンがよく似合う。

その内側もまた、潔くグリーン。

「高貴な色ですもの」とミス・ツンキャット様。
ええ、存じておりますとも。
グリーンの奥にひそむ優しさ、わたしは気づいています。